東大で「障害者のリアル」に出会った学生たちは、その後“何者”になったか?
野沢和弘×御代田太一×池内陽彦×今井出雲×香川幹
2021.9.17 FRI
19:00 - 20:30
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【本の街で、こころの目線を合わせる トークイベント】
当事者以外にはなかなか伝わらない障害や病気を抱えての暮らし。
その日常を、本を通じて発信する人々がいます。
神保町ブックセンターでは、彼らをとりまく支援者や研究者などを交え、当事者としての彼らの話に耳を傾け、障害について共に考えるイベントを開催いたします。
『障害者のリアル×東大生のリアル』『なんとなくは、生きられない。』(ぶどう社)の著者、野沢和弘さんと、東京大学駒場キャンパスで行われている「障害者のリアルに迫る」ゼミの運営を担い、東大卒で福祉の現場に飛び込んだ御代田さん、池内さん、今井さん、香川さんの4人に、ゼミとの出会い、障害者との出会い、なぜ福祉の道に飛び込んだのか、福祉の現場へと駆り立てたモノ、そして「その後のリアル」をお話いただきます。
東大卒の頭脳からみる福祉現場のリアルとこれからを、参加者のみなさまとフリートークで目線合わせの可能性を探ります。
野沢和弘(のざわ・かずひろ)
植草学園大学副学長(教授)/毎日新聞客員編集委員
1983年早稲田大学法学部卒業、毎日新聞入社。いじめ、引きこもり、児童虐待、障害者虐待などを報道する。論説委員(社会保障担当)を11年間務め、2019年10月退社。現在は一般社団法人スローコミュニケーション代表、東京大学「障害者のリアルに迫るゼミ」主任講師、上智大非常勤講師、社会保障審議会障害者部会委員、障害者政策委員会委員なども。
主な著書に「スローコミュニケーション~わかりやすい文章、わかちあう文化」(スローコミュニケーション出版)、「なんとなくは、生きられない。」「障害者のリアル×東大生のリアル」「条例のある街」(ぶどう社)、「あの夜、君が泣いたわけ」「殺さないで~児童虐待という犯罪」(中央法規)、「わかりやすさの本質」(NHK出版)、「福祉を食う~虐待される障害者たち」(毎日新聞社)「なぜ人は虐待するのか」(Sプランニング)など。
御代田太一(みよだ・たいち)
社会福祉法人グロー
1994年神奈川県横浜市生まれ。東京大学教養学部卒。在学中、障害の世界に関心を持ち、障害のある当事者をゲストに招き講義を展開する「障害者のリアルに迫る」東大ゼミの運営や、障害者支援の現場実習、高齢者の訪問介護などを体験する。卒業後、滋賀県の社会福祉法人に就職し、救護施設「ひのたに園」にて勤務。
池内陽彦(いけうち・あきひこ)
1996年生まれ、鳥取県、東京大学文学部4年在学中。先天性の脳性まひで、ここ7年ほど東京で一人暮らしをしている。浦安市発達障がい者等地域活動支援センターミッテMitteでアルバイトし、当事者座談会のファシリテートや、引きこもりの方の訪問等をしている。
今井出雲(いまい・いずも)
1995年東京都生まれ。東京大学文学部卒業。中学のころから自身の性に疑問をおぼえ、トランスジェンダーであることを自覚。現在は揺らぎを抱えながらノンバイナリーとして性別ふらふら生活を謳歌。
大学在学中に「障害者のリアルに迫る」ゼミの運営に関わったことから福祉の世界に興味を持ち、在学中より千葉県の社会福祉法人に就職。現在まで包括的相談窓口である「中核地域生活支援センターがじゅまる」でソーシャルワーカーとして勤務。
香川幹(かがわ・たかし)
フィッシャーマン・ジャパン
1998年生まれ。2021年東京大学卒業。在学中にフィッシャーマン・ジャパンを通して石巻の水産業に飛びこみ、漁船や漁協でアツいプレイヤーたちと出会い心を奪われる。大学休学中に水産業の担い手を増やし育てる「TRITON PROJECT」や、100年後の海の森をつくる「ISOP」に参加し現場で活動。記事作成も行う。潜水士。